1人ではできない理由(続き)
前回の続きです。
で、月曜日。結果に対して怒っても何の意味もないとわかっていますが、断トツワースト更新の素点と評価を見てまたもや激切れ。
結果が出ている画面を表示したノートPCを渡し、
「どうしてこうなったのか、自分でよく考えてお母さんに説明しなさい(怒)」
と言い残し外出。
帰宅するとぼそぼそと何かノートに書いている。
算数:問題をよく読んでいなかった
国語:選択肢を勘違いした
社会:知識があやふやだった
理科:演習不足
これを見てさらに怒りが増幅。全部ただの準備不足とスタンスの問題。私はこういうことが知りたいんじゃない。
「今まで〇〇を信頼して、チェックリストだけ渡して勉強は任せてみたけど、連休以降、成績がずーっと下がってるのはわかるよね?連休前まではやるべきことは何とか終わらせてたけど、今は終わらないのが普通になってるよね。だからこうやって成績が下がるんだよね。
やるべきことをやったけどこの点ならばお母さんは怒らないよ。でもやるべきこと渡してても当然のようにやらず、そしてこの点を取るんだったら、意味ないから受験辞めたほうがいいと思うよ。(中略)今回のことで〇〇は一人では勉強は進められないとわかったよ。夏休みは集合難問行きたいんだよね?でもこのままじゃ一人だけ置いて行かれるだけだよ。こんな準備不足の人はクラスに一人もいないはずだよ。(中略)あと育成テストは1回だけ。どうしたいの?」
「、、、がんばる(涙)」
「本当にやるんだね?ならば今週は前みたいに勉強を詳しくチェックするから、最後の一回ぐらい意地を見せなさい」
ということで、先週は全栄冠が終わるたびに丸付けをし、できないところの確認と例題を渡してその丸付けと確認をする、心配なところは別演習問題集や夏期講習テキストの問題を使って一緒に確認する、というサイクルを回したのでした。
なんだろう。親が何もかも管理して進めてできても、本質的ではないと十分わかっていますが、とにかく「やればできる」ことを体感してほしくて。
がっつりサポートは久しぶりだったのでほんと疲れた💦
でね、ここからが本題でして。
久しぶりに2人3脚で進めたところ、長男は実に楽しそうなんです。
「はい、算数の栄冠終わったよ!丸付けして!」とニコニコノートを渡してきて、丸付けして返すと「ああー、ここだめだったかー、何でだろう、、、(ぶつぶつ)あ!わかった!」と嬉々としてやり直す。すごく生き生きとしているし、進みも早い。
そう。彼は「1人で勉強が進められない」のではなく「1人では進めたくない」人だったのです。
思えば小さいころからずっとそうだった。1人で何かをするのはつまらなくて嫌い。いつも誰かに見ていて、声掛けしてほしい。
それは甘えた長男だからか、と思ったりもしましたが、ふとわが身を振り返っても、
・やらないといけないとわかっていても、あんまり好きじゃなくて気が進まない仕事って、けっこうある
・そんな時、気の置けない同僚と一緒に、ああでもないこうでもないと文句を言いながらでも、壁打ちしながら一緒に仕事を進められたら、それは乗り越えられる
ことって、けっこうあるなと気づきました。
それと同じなのかなあ。黙々と計算をやれと言われたり、得意じゃない演習を大量に渡されて、「スケジュール作ったから、この通りに一人で進めといて。丸付けて、できなかったところは一人で振り返って、次は絶対できるようにしてね」って言われたら、やらなきゃいけないってわかっていても、辛いだろうな、できなくても不思議はないなって、ふと思いました。
なので、1人で進められないのは、彼の能力ややる気の欠如というよりは、人間が本来持つ性質。人間が集団で狩りをしていたころからの記憶が残っているように、自然なことなんだと思えるようになりました。
が、それでは「中学受験においてはずっと親のサポートが必要である」という結論になってしまって、自走モードじゃないと勝てないという昨今の風潮からすると、全然だめじゃんって感じなのですが。
が。
少なくとも小6の今の長男はそういう人であって、本人にもどうすることもできない。
今まで「どうしてここまでおぜん立てしてるのに、やらないのか。それはやる気がないからだ。なので受験なんて辞めてしまえ」と言い続けてきたけれど、それは「どうしてお前の髪の毛は黒いのか。やる気がないから黒いに違いない。なので受験なんて辞めてしまえ」と言っているようなものなのではないか、本人にもどうにもできないことを、私は一生懸命どうにかしようとして空回りしてるのではと思いました。
そんなわけで長くなりましたが、7/16の最後の育成テストは、どうにか評価8/7まで回復することができました。
これでも長男の志望校的には全然足りないですが、とにかく「やれば上がる」ということが体感できたようです。
そりゃそうだ、あんなにサポート再開したんだから!
さてここから夏休み。私はどう動くのか、まだ覚悟できずにいます><